ヴィクトリア女王 世紀の愛


2009年12月26日より
Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開
2009,イギリス、アメリカ,ギャガ
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『世の中には、人より恵まれた環境の下に生まれて来る人間がいる…』
映画のオープニングで主人公ヴィクトリアが語るセリフです。
ここでいう人より恵まれた環境とは、“特権階級”のこと。ナレーションはヴィクトリアの心情が続く。
『女の子なら誰しも憧れるプリンセス』
でも彼女の幼少時代は、決して幸せと呼べるものではないことが分かっていきます。1人で寝ることはもちろん、階段を降りることさえも決して1人でしてはいけないこと。誰もが当たり前のように出来る友人と学校に行くことはおろか、ポピュラーな本を読むことも許されず、全ての興は意図的に与えられたもの。
そして、母親のみならず、彼女の特権を利用しようとする取り巻きの大人たちに巧みに利用される“チェスのコマ”に過ぎないことが描写されていきます。『自由が欲しい』、誰にも利用されることない、自分1人の意思で全てを決めることの出来る『自由』が。ヴィクトリアの魂の叫びにも似たその願いは、18歳という若さで女王になることにより、ようやく叶います。しかし、若いが故の盲目、若いが故の無知、若いが故の浅はかさ、そして若いが故の傲慢さにより、王権失墜の危機を招きます。

しかし、ヴィクトリアの最大の幸運は、夫選びを誤らなかったことに尽きます。ヴィクトリアの権力や財力を狙った人間ではなく、彼女の生い立ちや立場、心情を最も理解し、女王の彼女を愛したのではなく、ヴィクトリアという1人の女性を心から想うアルバート公との結婚が、のちに英国王室史上もっとも在位期間の長い偉大な女王に変えたのだと思いました。
特権をもつことの幸運と不運を彼女の人生を通して垣間見ることが出来るはず。そして邦題に『世紀の愛』と付けた意図を汲み取ることが出来るでしょう。ヴィクトリアの冒頭の言葉。
『世の中には、人より恵まれた環境の下に生まれて来る人間がいる…』
これは、王権を持っていることではなく、アルバートのような夫と出会い、人生のパートナーとして生きることが出来たことと私は捉えています。どれだけ稀な愛であるのか、それが彼女のような家柄に生まれた人間であればあるほど、奇跡に近いといえる気がします。温かい空気に包まれてエンディングを迎えることが出来ました。寒いこの時期には心に温もりを・・・!是非御覧になってください☆







人を愛する事の素晴らしさは。
その人の生い立ち、境遇などとは関係がなく、どの人にも平等に与えられている事を再認識しました。
投稿: DVD YouTube CINEMA | 2010年1月22日 (金) 18:08