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2007年9月10日 (月)

『包帯クラブ』柳楽優弥インタビュー

“自分でも役者として成長したと思います”

出席者:柳楽優弥

『包帯クラブ』柳楽優弥インタビュー

“傷ついた人の傷ついた場所に包帯を巻いて傷を癒す”。そんな活動をする包帯クラブ。他人の傷を癒していくうちに、包帯クラブの面々は自らの心の傷にも向き合うことになる。天童荒太の話題作を堤幸彦監督が映画化した『包帯クラブ』。エキセントリックな言動を繰り返す包帯クラブのメンバー、ディノを演じたのは柳楽優弥。『誰も知らない』から3年、俳優としても人間としても成長著しい柳楽優弥さんに話を聞きました。

演じられたディノはどんなキャラクターですか?

■柳楽優弥(以下、柳楽)「心に傷を負っていて、包帯クラブを結成しても仲間にそれを打ち明けないで、奇行を繰り返す謎な感じの少年です」


性格は?

■柳楽「本当は優しいですけど、心の傷があるせいなのか、なかなか素直にそれを出さない少年です」


自分と似ていると思いますか?

■柳楽「はい、それは脚本を読んでたくさん似ていると感じました。ディノの悩みとか共感しましたね」


ディノから学ぶところはありましたか?

■柳楽「ディノは最後の最後まで自分の心の傷を打ち明けません。だから打ち明けてみる勇気も必要なんだと学びました」


ハイテンションな行動が目立つディノですが、仮に傍らにいたら仲良しになれますかね?

■柳楽「普通の会話が出来ますかね……(笑)でも共感する部分が結構あるので、気は合うと思います」


包帯クラブのメンバー、ワラを演じた石原さとみさんとの共演はいかがでしたか?

■柳楽「前から共演したかった女優さんなので、共演できて嬉しかったです。お芝居は勿論ですが、現場の空気を読んで気を配るのが上手で、人間としても尊敬しています」


芝居のどの部分に尊敬するのでしょうか?

■柳楽「芝居うまいなぁーって。芸能界に入ったのは同じぐらいなのに、どうやったらあんなに成長できるんだろうって、そればっかり考えていました」


堤幸彦監督との仕事はいかがだったでしょうか?

■柳楽『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』が大好きです。その堤監督とご一緒させて頂けるということで、『IWGP』みたいな作品なのかなと思って脚本を読んでみたら全然違っていました。現場ではとても優しい方でした。現場だけでなく、普段からサービス精神旺盛な方で、一緒にお仕事が出来て本当に嬉しかったです」


『包帯クラブ』はそれ程でもないですが、独特な撮り方をする監督ですよね

■柳楽「そうですね。でも役に入ったときはカメラを意識したくないので、撮り方とかあまり気になりませんでした」


包帯クラブの面々はお互いに支え合う良き仲間たちですが、柳楽さんにもそのような仲間はいますか?

■柳楽「たくさんいる方ではないですが、小学生の時から仲が良い友達からアドバイスもらうと、すごく励まされます」


俳優として活動し始めて、実写で4本目ですが、俳優としての心構えに変化はありましたか?

■柳楽「すごいありますね。『誰も知らない』の時は俳優とか芝居とか分からないまま、是枝裕和監督にお任せの状態でした。役者のやの字も知らないまま、カンヌで賞を頂いてしまいました。『星になった少年』は、『誰も知らない』の撮影環境の後だったので、とても緊張していました。芝居ってなんだ?って。まだ中学生だったので生意気な部分もあって、芝居に対して真剣に考えることができていませんでした」


続いて『シュガー&スパイス 風味絶佳』ですね。

■柳楽「中江功監督にじっくりとしごかれました。芝居とはこういうもんだってことをいろいろと教えて頂き、意識がだいぶ変りました。それ以前の作品でもちょっとずつ成長はしていたと思うのですが、しごかれるのと誰からも何も言われずに成長するのとでは、その成長度合いが違うと思います。『包帯クラブ』は中江監督のお陰で芝居に対する心構えが変った後の作品なので、撮影前から役作りもしましたし、キャラクターになろうと自分なりに努力しました。自分でも『包帯クラブ』を見てちょっとは成長していると思えるので、意識が変ってきているのだなと思います」


今後やってみたい役はありますか?

■柳楽『シュガー&スパイス』までのイメージを壊したくて、『包帯クラブ』をやりたいと思ったのですが、この先はどんな作品であれやりたいなと思っています。映画中心に活動していきたいです」


俳優業の魅力は?

■柳楽「作品を重ねるにつれ感じるのは、僕はこの仕事が合っているのか?ということです。合ってない仕事だったらやっていて辛いじゃないですか。でも楽しいので合っているのかなって思います」


では最後に本作品から何か学びましたか?

■柳楽「この映画に参加して、人の気持ちを前よりも考えるようになりました。あと、自分の気持ちを人に言ってみようとか、勇気を出してみようといったメッセージを伝えたい作品で、僕もそのメッセージを感じ取った一人です」




『包帯クラブ』
公開:2007年9月15日
配給:東映
劇場:丸の内TOEI1ほか全国にて
公式HP:http://www.ho-tai.jp/


取材・文:伊藤P

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