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2007年10月11日 (木)

『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶

とってもスウィートでリアルな恋はニヤニヤした現場で生まれた!?

日時:10月9日(火)
場所:スペースFS汐留
登壇者:永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾、井口奈己監督

『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶

19歳の男の子が39歳の女性に恋をする『人のセックスを笑うな』が完成し、お披露目の舞台挨拶に監督とメインキャストが顔を揃えた。山崎ナオコーラが文藝賞を受賞した話題の小説の映画化でメガホンをとったのは、高い評価を得た『犬猫』以来待望の第2作となる井口奈己。
年上の恋人ユリに『好きだ、』『クローズド・ノート』など秀作にひっぱりだこの永作博美、19歳のみるめ役には、『デス・ノート』でブレイク後、今一番かわいい男子として期待を集める松山ケンイチ、その同級生えんちゃんを演じるのは『フラガール』の蒼井優、そして、『犬猫』に続く井口作品再登板の忍成修吾がもう一人の友人・堂本を演じている。
リアルな恋愛模様を演出し、「カメラの前が一番楽だった」と主役の二人に言わしめた井口監督は「私は何もしてません。カメラの後ろでニヤニヤしていただけ」とさらりとかわし笑いを誘った。

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■井口:「外の方に観てもらう初めての大きな試写会です。映画を好きになってくれるといいなと心臓がばくばくしてます。よろしくお願いします」 

■永作:「監督の掌で遊ばせていただいたのような踊らせていただいたような…。力を抜いてどんどんやってくださいって言われたので、そういう風にやってみました。ご覧になって判断していただいて好きになってくれたらいいなと思います」

■松山:「僕は自分がどれだけ演じる役に近づけられるかということを意識して今までやって来たんですが、今回に限ってはまったく逆で、役をすごく自分に近いところに寄せてきて、磯貝みるめという役は僕自身と言っても過言ではなくて、“松山みるめ”っていう中途半端な(笑)、僕と役が半分半分っていうキャラクターになってしまいました。ほんとうはそういうつもりはなかったんですけど、やっぱりそれは監督の勢いっていうか力に、僕が思いっきり負けて、自分自身を出さざるを得なかったっていうところがあります。僕自身、永作さん演じるユリにすごく恋愛感情を持ちましたし、正直、今でも、会った瞬間に幸せな気分になって(笑)、まだまだ自分の中にみるめがいるんだなって焦ってます」

『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶
■蒼井:「私にとって8ヶ月ぶりの映画ということもあり、現場に入ると緊張してしまったんですが、とにかく監督にはリラックスして力を抜いてやってくださいと言われました。でも、なかなかそれが上手くできなくて、ほんとうに松山くんはじめ共演者の皆さんを見ながら、力を抜き切れない自分がいて、すごく焦りながら撮影しました。そんな状態でやっていたんですが、監督の掌で転がしていただいて、それがすごく気持ちよかったことも覚えています。えんちゃんが一人の人物として映画の中で生きていたらいいなと思います」

■忍成:「ちょっと遅刻をしてしまいまして、今、髭を剃ってきたんで顔が濡れてびしゃびしゃですが(笑)。えっと、堂本役なんですが、すごく飄々とした子で、ほのぼのやらせていただきました。一番大変だったのは、現場に入る前に練習したんですが、(車で)バックをしながらやる芝居でした。カメラの位置とえんちゃんとの映り具合で何度もNGを出してしまいました。そこの部分も見ていただけたらなと思います」


監督はカットをなかなかかけなかったそうですね。それによって永作さんと松山さんの間にほんもの愛を感じたとか。実際には現場でどう展開して行ったんですか?

■永作:「ほんとうに監督はカットかけてくれなくてですね、現場の一番の特等席、カメラの横でニコニコしながらずっと見てるんです。書かれているセリフが終わっても、私たちはそのまま続けなければいけなくて、そうなると、自分の中から生まれてくる言葉だったり、行動だったり、書いてない先に行かなければいけなかったんです。で、あるとき、監督の手の中にいるんだなと思いました。でも、それがいつの間にか心地よくなっていて。さっきも松山さんと取材を受けながら、カメラの前が一番楽だったよねって話をしていたんですけど、そんな感じでした」


ユリとみるめという役で共演したお二人、あらためてそれぞれの印象を聞かせてください。

■永作:「松山さんの他の作品ももちろん拝見していて、素直にお芝居をされる方だなといいう印象でした。今回ご一緒させていただいて、素直なだけでなくもっと正直で、大きなうねりを持って、きちんと隙間を埋めて行く感じがありました。わからないことは思い切り悩んで、ほんとうに翻弄されている感じがしました」

『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶
■松山:「僕はただただ幸せでした(笑)。あの、ほんとうにカメラの前が現場の中で一番安心できて、それが毎日続いて、カメラの前が今の自分の現実なのかなって、そこまで思えるようになってました。そうさせてくれたのもユリさんのおかげです」


完成した映画をご覧になってどんな感想を持ちましたか?

■松山:「ユリもみるめも少し似てるところがあるなと思いました。あとは、自分がやった分、自分が一番楽しめる作品になっていて、もしかしたらこの作品は僕のためにあるんじゃないかって思えるくらい幸せになれる作品です」


蒼井さんが演じたえんちゃんも恋する女の子で、さらにユリとみるめの恋愛模様も見てきたわけですが、完成した映画をご覧になってどんな作品だと思いましたか?

■蒼井:「私自身、恋愛映画を観る方ではないんですが、この作品に関してはすごく面白く観ることができました。自分が出ているシーンに関しては、自分の芝居が気になってしまうところもあるんですが、このお二方のシーンは、なんとも言えない気持ちにさせてもらって、見ながら、見たいんだけど直視できない、うぅッてなるような感覚で、これからご覧になれるとそういう感覚になられる方が多いと思います。初めてそんな感覚になりました。ほんとうにリアルなんだと思います。すごく甘い恋愛でもあるけれど、だたそれだけではなく、人の可笑しさだったり、完璧ではない美化されていない部分も描かれていて、客観的に面白いなと思いました」


忍成さんは井口監督とは2度目ですよね。今回の現場はどんな感じでしたか?

『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶
■忍成:「前回と変わらず、ぼーっとやらせてもらったんですけど(笑)。面白いなと思ったのは、朝シャンをしないで来てくれって一番最初に言われたんです、そういうところから演出があって井口さんらしいなと思いました」


今回は2つの恋、2組の恋という括りがあると思いますが、ご覧になってどんな感想を持ちましたか?

■忍成:「そうですね、堂本は、若干、蚊帳の外みたいな雰囲気があったんですけど(笑)、永作さんがすごくかわいらしくて、みるめくんがどんどんはまって行くのもすごく良くて、そこに優ちゃんのえんちゃんが出てきて、いいなと思いました」


こんな豪華なキャストで、とても愛らしくて愛おしい作品が完成したわけですが、監督の掌で転がっているという話が出ましたね、ご自分ではどう思いますか?

■井口:「やってくださーいとか言うと、皆さん、やってくれるので、ニコニコというよりは、カメラの後ろでニヤニヤしながら見ていただけなんで、皆さんが素晴らしいんです。私は何もしていないんです」


ニヤニヤできるということは、それだけ物語がそこで展開していたということですよね?

■井口:「私だけがニヤニヤしていたわけじゃなくて、カメラマンもニヤニヤしてたし、みんなニヤニヤしてました。ニヤニヤした現場でした(笑)」


原作は山崎ナオコーラさんの小説ですが、映像化にあってどうアプローチできたらいいなと考えたんですか?

■井口:「言語芸術にこだわって書かれている小説ということで、初めに読んだときはどうしたらいいかなと思いましたが、映画は映画として映画の骨子をつくって行くつもりでやりました」


ここで一つお知らせが。実は10月14日は永作さんのお誕生日なんですよね、松山さん?
『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶
■松山:「はい。(永作さんに)誕生日ですね。僕らで花を準備しましたので受け取ってください」

■永作:「(跪く松山さんから大きな花束を受け取り)ありがとうございます」


聞いたところによると、撮影最終日に松山さんは元気がなくなっちゃたそうですね。

■松山:「だって、そうじゃないですか、いなくなっちゃうんですから! ほんとうにそのくらい、僕だけじゃなくて皆さんが入り込んだ作品ですので、それが観ているとわかるんで楽しんでください。あ、あらかじめ言っときますが、僕、ちょっと訛ってるんで(笑)、よろしくお願いします」


永作さん、お花をいただいていかがですか?

■永作:「うれしいですね。もう、うれしくないくらいにはなってるんですけど(笑)、でも、皆さんに祝ってもらえるとうれしいです。でも、誕生日よりも、この作品を覚えていただいて、ほんとうにほんとうに甘い、So sweetな作品で、ちょっとムカツクかもしれませんけども(笑)、でも、ほんとうに生々しく露骨だし、言葉ではなく表情や動きや体で体当たりでやっている感じが、なぜかそこに、甘いけれども底力というか、力強さというか、人が生きているんだなって思いました。私は、こんな映画初めて観たと思いました。みんなふらふらしているんだけど、地に足のついた作品なので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」

まさに“松山みるめ”な恋する松ケンが女性ファンを再び虜にすること間違いなしの本作ですが、奔放さが魅力の大人のかわいさを持つユリを演じた永作博美さんの美脚にも注目です!

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『人のセックスを笑うな』
配給:東京テアトル
公開:2008年お正月第2弾
劇場情報:シネソゾン渋谷ほか全国にて順次公開

(c)2008「人のセックスを笑うな」製作委員会

あらすじ
美術学校に通う19歳のみるめが、新任の講師ユリに恋をする。20歳年上のユリのアトリエで二人で過ごす至福の時間に酔いしれるみるめだったが、ユリに夫がいることを知り…。

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プロフィール
『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶永作博美
1970年、10月14日生まれ、茨城県出身。TVドラマから舞台まで幅広く活躍する実力派。03年に『ドッペルゲンガー』で映画デビューし、以後『空中庭園』『好きだ、』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』などに出演。公開待機中の作品に『同窓会』がある。


『人のセックスを笑うな』完成披露試写会舞台挨拶松山ケンイチ
1985年、青森県生まれ。03年『アカルイミライ』で映画デビューし、『ウィニング・パス』で初主演。他に『男たちの大和 YAMATO』『DEATH NOTE 前・後編』、『蒼き狼 地果て海尽きるまで』『神童』『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』などに出演。公開待機中の作品に『椿三十郎』


取材・文:齊田安起子

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