『たみおのしあわせ』オダギリジョー&麻生久美子&岩松了監督インタビュー
“「時効警察」のトリオが再集結!! オダギリジョー、麻生久美子、岩松了監督インタビュー”
出席者:オダギリジョー、麻生久美子、岩松了監督

とある郊外の町に父と2人で暮す、女性に対してオクテな青年・民男。ある日、父の上司の紹介でお見合いし、お相手の清楚な美女・瞳からいきなりプロポーズされる。ゴールインに向けて、準備を進めていくカップルと、彼らを取り巻くあまりにもユニークな年長者たちが繰り広げる奇想天外な結婚狂騒曲『たみおのしあわせ』。監督・脚本は「日本のチェーホフ」の呼び声も高い劇作家、演出家で、俳優として舞台、映画・TVでも活躍している岩松了。主演は、岩松も出演したドラマ「時効警察」シリーズの主演コンビ、オダギリジョーと麻生久美子。原田芳雄、大竹しのぶ、小林薫といった超個性派のベテランたちが脇を固める。
今回は岩松監督、主演のオダギリジョーと麻生久美子にお話を伺った。
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「時効警察」のキャスト・トリオが監督と主演ということで、ドラマのファンの期待が高いようですが。
■オダギリ:「実は『時効警察』より前に企画がありましたよね。3、4年前から」
■岩松:「もともと麻生さんに声をかけたかったんだけど、面識もないし。だから『時効』があって、うまくつながりました」
■麻生:「以前から考えていてくれて、『時効』で共演した後もちゃんと声をかけてくれたのはうれしいですね(笑)。共演してみたら、『違う』と思われる場合もあるから」
オダギリさんが演じる主人公・民男については、外見から想像できることもありますが、例えば仕事は何なのかとか、具体的な部分は謎が多いです。画面に映らない民男の一面について、監督と話し合ったりしましたか?
■オダギリ:「いや、してないですね。何ひとつしてないです、全然(笑)」
民男との共通点はありますか?
■オダギリ:「自分ではわからないですね。でも、遠からずだと思いますけどね。結局、演じていて出てくるものは、自分のキャラクターでしかないんで」
麻生さんから見て、民男さんとオダギリさんに共通点はあります? ちょっとオタクの香りがする、こだわりの強そうなところが似ていらっしゃるようにも思えますが。
■麻生:「うーん、民男とそんなに重ならないですね、私から見たら」
■岩松:「オダギリ君の個人的なものっていうのは、やっぱり民男と重なるところがあるんじゃないですかね。多分あるんだと思うんですよ。民男みたいな、ちょっと友だちが少なそうな感じとか(笑)。麻生さんにしても、いたって性格のいい人ですけど、性格の悪いとこもあるだろうし(笑)。人間は決めらんないですよね、そんなに」
麻生さんは民男の婚約者・瞳を演じてみて、いかがでしたか?
■麻生:「よくわからなかったです、瞳という役が。ほんとに難しかったですね。脚本を何回か読み直して考えたんですけど、それでもわからなかったり、疑問に思ったところは全部聞きました。例えば、民男に『私のことちゃんと見ててね』って言うくだりとか。お見合いで知り合って、そんなに好きでもなさそうな男の人と結婚するのに、何故そんなことを言うんだろうと思って、岩松さんに聞いたら、『その時に一番ふさわしい、適当な会話だから』って言われた(笑)。『人間、誰でもよく見られたいでしょ』って言われて、なるほど、と思ったんです。私もそういう適当な会話というか、その場だけのことを言ったことあるなと思って(笑)。そこで、瞳がなんとなく見えてきました」
■オダギリ:「あのシーンで僕が覚えているのは、麻生さんがふざけてた事ですね。その『ちゃんと見てて』の前に、『私、凧なの』って言うんですけど、その時にタコの物まねをするんです(笑)。(■麻生:「してないよ(笑)。してない!」)それで僕を笑わせようとするんですよね。正直、少し邪魔でした(笑)」
■麻生:「はい。確かにやったような気がします(笑)。いや、やらされたんですけど」
麻生さんは瞳と自分を照らし合わせてみて、いかがでしたか?
■麻生:「似ているところがいっぱいあるとは感じなかったですけど、私も小さい時に両親が離婚しているので、あんまりお父さんっていうのがよくわからなくて。だからこそ、年上の男の人にひかれる気持ちはちょっと理解ができるなと思いました」
同性として友だちになりたいですか?
■麻生:「微妙ですね(笑)。全部さらけ出してくれたら友だちになれる。ああいう癖のある性格でも。民男君は友だちになれますね。面白そうじゃないですか」
ラストは衝撃的ですが、最初に脚本を読んで、あの展開を知った時の感想は?
■麻生:「びっくりしたし、がっかりしたし(笑)。でも、あれはあれで私は好きです」
■オダギリ:「最初に脚本を読んだ時の印象はもう覚えてないんですけどね。でも、2人が走り出すと、江口のりこさん(民男の父の会社の同僚役。「時効警察」シリーズにも出演)が最初に追っかけるんです。彼女が最後まで1位をキープするんですけど、それがやっぱり岩松さんの作品なんだなあと(笑)」
■岩松:「でも、驚くらしいね、あの2人で逃げるところ。僕は最初からその話を書くつもりで書いているから(笑)、当たり前なんだけど、見る人は意外らしいですね」
『たみおのしあわせ』ってこれなのかと思うと、かなりショッキングでした。
■麻生:「(岩松に)あれ、最後に2人は死ぬんですか?」
■オダギリ:「言ってたよね、そういう大胆なこと(苦笑)」
■麻生:「スタッフの中にそう言っている人がいて、言われてみればそう見えると思って。そしたら、すごいグッときちゃうんですよ、自分の中で想像して」
■岩松:「でも、わかんないよね、どうなのかっていうことはね」
見る人によって、いろいろ解釈できるわけですね。
■麻生:「それは自由ですもんね」
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『たみおのしあわせ』
配給: スタイルジャム
公開: 2008年7月19日 (土)
劇場情報: シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国にて順次公開
公式HP: http://tamiono.jp/
©2007 『たみおのしあわせ』フィルムパートナーズ












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