『闘茶 tea fight』戸田恵梨香 インタビュー
“地に足をつけて女優街道をひた走る”
出席者:戸田恵梨香

京都の老舗茶屋の父と娘が、手に入れると幸せになると言われる幻のお茶の謎を探るため、それぞれ台湾へ向かう。しかし、思いがけない展開が2人を待ち受けていた…お茶の入れ方や風味を競う“闘茶”という中国に伝わる競技をテーマに、家族愛、友情、恋人との愛を描いた『闘茶 tea fight』。
母の死後、だらしの無い生活を送っている父親(香川照之)に反発しながらも、お茶を学ぼうとする大学生・美希子を演じるのは、映画やドラマで大活躍中の女優、戸田恵梨香。本作や女優業についてお話をお聞きしました。
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企画段階から本作への出演をオファーされたそうですね?
■戸田恵梨香(以下、戸田):「今から3年ぐらい前に、ワン・イェミン監督がテレビドラマの「エンジン」を見て下さっていて、私に声を掛けてくれました。ワン監督とお会いして、今までで私が一番嬉しかったこと、悲しかったこととかいろいろお話をしました。その時の出会いがきっかけになって、やらせて頂くことになりました」
脚本読んで感じたことは?
■戸田:「お茶を題材にしていますが、人生とは誰かと競い合ったり、比べたりするのではなく、自分との戦いなんだということを教えてくれる作品だと思いました。よく取材の時に、同世代のライバルについて聞かれることが多かったのですが、私は同世代の他の女優さんたちをライバル視したことがなかったんです。私にとってライバルは自分で、自分自身に負けず嫌いなんです。だからこの作品のテーマにとても共感できました」
演じた美希子はどんな女性だと思いましたか?
■戸田:「一見、乱暴で男の子っぽいのですが、それは父親に対する怒りなんです。家族思いだった頃の父親に戻って欲しいという愛情から、そういう行動に出ています。自分のことよりも周りのことに気を遣う心の優しい女性という印象を受けました」
美希子と似ている部分はありますか?
■戸田:「負けず嫌いなところと、家族が好きなところが似ていると思います」
演じるにあたり注意した点は?
■戸田:「父親に対して怒りをぶつける際に、必ず感情を持つことを忘れないようにしました。それはとても気を付けた点です」
怒りの矛先である父親を演じた香川照之さんとの共演はいかがでしたか?
■戸田:「自分のお芝居だけでなく、周りの人がどうやったら快適なお芝居が出来るのかまで考えてくださる方でした。ムードメーカーでしたし、いろいろと挑戦させてくれました。本当に助けてもらいました。もう一度、香川さんとご一緒したいです」
香川さんから学んだことは?
■戸田:「香川さんは“80%計算、20%気持ちでお芝居をしている。だからもう少し感情を優先して演じるように心がけている”っておっしゃっていました。私はまだそこまで考えることはないのですが、私はどちらかというと気持ちで演じる方なので、計算しながら演じるお芝居を役作りも含めて挑戦していきたいです」
その演技論、わかるような気がします
■戸田:「あと演技論だけではなく、人生についてもお話しました。“暴走することがあっても、必ず人は戻ってくるからとことん暴走しろ”って言われました。これはきっと香川さんが体験されたことなのだと思います。もし私がそういう状態になったら、とことん突き詰めてから、戻ってくるべきところに戻ってきたいですね」
マフィアのボスを演じたヴィック・チョウさんとの共演はいかがでしたか?
■戸田:「いきなり踊ったり、歌ったり、笑ったりと自分の世界を持っている魅力的な方でした。撮影現場でも気さくに話しかけていただいて、楽しくすごせました。“いただきます”と“ご馳走様”という日本語を覚えたようで、監督が“本番スタート!”と言うたびに、“いただきます!!”って言っていました(笑)。お茶目ですよね」
彼の出身地である台湾でのロケはいかがでしたか?
■戸田:「2週間ぐらい滞在しました。空気も街並みも食べ物もまるで違うので、新鮮だったのですが、その分、慣れるまでに時間もかかりました。伝統的な人形劇を見せて頂いたりもして、とても勉強にもなりました。充実していて楽しかったです」
日本の舞台は京都でした。神戸ご出身ですが、京都弁は大変でしたか?
■戸田:「全然大変ではありませんでした(笑)。神戸は京都の言葉に似ているので、それほど難しくなく、思いのほかすんなりと出来ました」
続きまして、お茶ですが、とても奥深いですよね?本作に出演してお茶の認識は変りましたか?
■戸田:「オファーを頂いた時期、中国茶にはまっていたんです。その頃はただ美味しいからという理由で、何も考えずに飲んでいました。お湯の温度で味が変わることは知っていたのですが、どう入れるかによって、全然味が違ってくるということを学びました」
お茶に求める目的とは?
■戸田:「現場が多いとロケ弁を食べる機会が増えます。ロケ弁は脂モノも多く、栄養が偏りがちなので、脂分を洗い流してくれるプアール茶を飲んでいます」
女優という仕事はなかなか大変ですね。そんな女優業のどこに魅力を感じていますか?
■戸田:「普通に生活しているよりも、役や作品を通して、いろいろと学ぶ機会が多くなると思います。自分自身ではない人間を演じるのは勉強になります。そこが一番の魅力です。役者の特権ですよね」
逆に困ることは?
■戸田:「役のことばかり考えて、戸田恵梨香が置き去りになってしまっていると考えることがあります。作品がひとつ終わった時に、戸田恵梨香自身は何も成長していないのではないか?例えば、ドラマの撮影が3ヶ月間あったとして、撮影が終わって自分自身に戻った時に、私は3ヶ月前の私なんです。成長できているのかなぁと思う時があります」
でも、何かしら戸田恵梨香としても吸収しているんじゃないですか?
■戸田:「だと良いですね(笑)。共感できる役の場合は、良い部分を自分の中に吸収できるようになるといいですね」
切り替えも大変ですよね
■戸田:「一度、3つ役を掛け持ちした時期があって、その時は本当に何がなんだかわからなくなりました(笑)。でもそれはそれで自分を追い込めるので、楽しかったです」
では最後にメッセージをお願い致します
■戸田:「生きていく上で大切なことを柔らかく教えてくれて、ホッコリとした気分にさせてくれる作品です。見所がたくさんあると思うので、是非、劇場でご覧下さい」
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■プロフィール

戸田恵梨香
1988年兵庫県生まれ。連続ドラマ初レギュラー「エンジン」(’05)、「野ブタ。をプロデュース」(’05)、「ギャルサー」(’06)など人気ドラマに出演する。また、2007年4月期のドラマ「LIAR GAME」で連続ドラマに初主演した。今後も「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の出演が決定している。2006年『デスノート』の弥海砂役で映画初出演。その後も『デスノート the Last name』(’06)、『Presents~うに煎餅~』(’07)、『天国は待ってくれる』(’07)、『夢十夜』(’07)、『L change the WroLd』(’08)に出演。
『アーサーとミニモイの不思議な国』(‘07)では日本語吹き替え版の声優を務める。長編映画初主演となる『恋極星(こいきょくせい)』の公開が控えている。
『闘茶 tea fight』
配給: ムービーアイ エンタテインメント
公開: 2008年7月12日 (土)
劇場: シネマライズほか全国にて順次公開
公式HP: http://www.tea-fight.com/
©2008 TEA FIGHT FILM ASSOCIATION












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