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2008年9月 9日 (火)

『パコと魔法の絵本』役所広司 インタビュー

“日本映画には珍しい大人も楽しめるファンタジー映画”

出席者:役所広司

『パコと魔法の絵本』役所広司 インタビュー

『下妻物語』『嫌われ松子の一生』で革新的な映像センスを見せつけた中島哲也監督の最新作『パコと魔法の絵本』。本作でも中島監督らしい独特の世界観が満載!ワガママ放題生きてきたクソジジイ・大貫と交通事故の後遺症で記憶が1日しか持たない少女の交流を軸に、独特のキャラクターたちが繰り広げる感動のファンタジー映画。
豪華キャストが様々なメイクや扮装を施しているのも話題となっている本作。主人公・大貫を演じ、今までないぐらいのメイクを施している役所広司さんにお話をお聞きしました。

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脚本を読まれて演じられた大貫をどのような人物だと感じましたか?

■役所広司(以下、役所):「可哀相な男ですね。彼の持つマイナスな部分を注意できる人が、誰もいなかったのでしょう」


大貫のメイクが凄いですが、ここまでメイクを施したことはないのでは?

■役所:「初めてですね。メイクは大変でした。最初の頃は3時間ぐらいかかりました。毎朝早く、暗いうちから現場に入って、メイクをしてから撮影でした」


普段の演技と、メイクを施した上での演技とではアプローチの仕方が違ってきますか?

■役所:「扮装が与える影響は大きいですね。ましてや大貫は強烈ですから。随分助けてもらいました。これだけの扮装があれば、歩き方や喋り方をおじいさんぽくする必要はないです。何もしなくても大貫というキャラクターが表れると思います」


演じる上で気を付けた点は?

■役所:「中島哲也監督から日常的なリアリティを考えず、大きく芝居をしましょうと言われていました。この扮装をしてセットの中に入ると、普段やっているリアリティのある芝居が、いかにリアリティがないかということを感じました。中島監督はそこを狙っていたのではないでしょうか?」


中島監督は相当細かいところにこだわるそうですが?

■役所:「全体を大掴みしたうえ、細かい芝居、映像、明かり、色とかにはこだわりを持っている監督ですね。演じる側は大きな芝居をと言われていましたが、細部にも注意をして演じました」


待ち時間はやはり長いですか?

■役所:「アングル違いのショットを多く撮りますし、今回は出演者も多かったので、待ち時間は長かったですね」


以前、『嫌われ松子の一生』に出演された中谷美紀さんが、相当キツイ撮影現場だったと漏らしていました

■役所:「多くのショットを撮ったからこそ『嫌われ松子の一生』が完成したのでしょう。今回もそうです。1時間45分にまとまっていますけど、2ヶ月間たくさんの撮影をした中から選ばれたショットです。俳優からすると何度も撮影するのは大変ですけど、一番良いものを選んでもらえるチャンスが増えるのは確かです。撮られる側としては、表情もアングルによって変わりますから、どうやって映っているのかもわかりません。イメージは監督の中だけのものです。それは中島監督に限ったことではありません」


中島監督のイマジネーションをどう感じられますか?

■役所:「堂々と映画的な大嘘を付きながら、細かいところも繊細に描き出すのが中島監督の個性だと思います」


共演者の方々との現場でのやり取りは?

■役所:「お互いの扮装が凄いですよね…ひょいと横を見たらオカマの國村隼さんがいて、普通に会話していましたからね。おかしいですよね。異様な待ち時間ではありました(笑)」


本番で思わず笑ってしまう様なことはなかったのでしょうか?

■役所:「皆さん強烈な個性の持ち主で、芝居もメイクもおかしいですから、何度か笑ってしまうことはありました。楽しい撮影でした」


大貫は他のキャラと距離感がある設定ですが、現場でもそのようなスタンスで他のキャストに接していたのでしょうか?

■役所:「そういうアプローチをする方もいるかもしれませんが、僕は普通に接していました。自分が演じる役から完全に切り離すことは出来ませんが、社会人として無礼になるようなことはしませんでした」


長いキャリアですが、今回、チャレンジになったことはありますか?

■役所:「このような役柄と扮装は初めてでしたし、メイクや扮装が俳優に与える影響を感じたのも初めてのことでした。あとは中島監督と出会えたことは大きいですね。たくさんの人に楽しんで頂ける映画ですから、この作品に参加できて良かったと後々思うと思います」


本作をご覧になっての感想は?

■役所:「テンポ、キャラクターが面白くって、あっという間に引き込まれてしまいました」


これからご覧になる方々へ一言お願い致します

■役所:「心を委ねれば、瞬く間に時間が過ぎると思います。子供も楽しめますが、日本映画では珍しい、大人が楽しめるファンタジー映画です」


ちょっと本作から離れますが、俳優業の魅力は?

■役所:「共演者たちと芝居のキャッチボールが出来る喜びもありますけど、自分の役を魅力的に作り上げてもらったりすると、とても嬉しいですね。良い映画を見ると、“自分もこの世界で頑張っているんだ。これからも頑張ろう”という勇気をもらえます。同じ様に自分の出ている映画を見て、元気になってくれる人がいれば嬉しいですね」


難しさは?

■役所:「自分が思っている役のイメージ通りに、なるべく近づこうとは思っているのですが、近づき方が足りなかったり、通り過ぎてしまうことがあります。毎回、なかなか思った通りにいかないので、そこは難しいですね」


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『パコと魔法の絵本』
配給:東宝
公開:2008年9月13日
劇場:有楽座ほか全国東宝系にて
公式HP:http://www.paco-magic.com/

©2008 「パコと魔法の絵本」製作委員会


取材・文:伊藤P

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こんにちは、MOSSです。9月13日公開の新作映画「パコと魔法の絵本」の映画予告動画。「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督の最新映画が公開されます。出演している個性的な俳優さんたちばかり。世界観もいかにも絵本に登場するかのような愉快な出で立ち^^にぎやかな雰囲気で早くみたいです。 ... [続きを読む]

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