『おろち』中越典子 インタビュー
“新たな中越が見れます!”
出席者:中越典子

人の心の闇に潜む心理的恐怖を描き、熱狂的な支持を得ている楳図かずおの名作漫画が満を持しての映画化。原作の9話のうち“姉妹”と“血”の2編を組み合わせた、オリジナル・ストーリーである。母親と瓜二つの美しい女優に成長した門前一草と、女優を引退し、姉の世話をする理沙は、飲み屋街の流しの娘、佳子を養女にする。しかし、佳子は眠りから覚めたおろちだったのだ。主演は、木村佳乃、中越典子、谷村美月、他。
今回は体を張った演技で新境地を拓いた、中越典子さんにお話を伺った。
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木村佳乃さんとのガチンコバトルが目を惹きました。演技されての率直なご感想をお願いします
■中越典子(以降、中越):「姉さん(木村佳乃)とのバトルは楽しかったですね~。鞭で叩いたり、台本で叩いたり、水をかけられたり、結構バイオレンスなシーンが多かったので、アクションの先生にキチンと教えてもらいました。打たれる側のときは「何でもやってください!力いっぱいやって下さい!」と言っていたのですが、いざ打つ側に回ると絶対にそんな風に出来ないんですよね。ギリギリの所でいかに上手く見せるか…、難しかったです。佳乃さんにケガが無いようにと心がけていたのですが、二人ともアザだらけになりましたね(笑)」
本気で演じたからこそ、楽しかったんでしょうね
■中越:「そうですね。でも、やりすぎないように(笑)。上手く撮れたシーンのときは監督、佳乃さん、私で「うわあああ!良かったー!」って喜びました。全体的にダークな作品なのですが、佳乃さんが姉貴分と言いますか、兄貴分と言いますか、現場を盛り上げて引っ張ってくれたのですごく助かりました」
演じられた門前理沙はどのようなキャラクターだと思いますか
■中越:「理沙は常に理解不可能な行動をとりますよね。一見普通で控えめな優しい子に見えるのですが、急に“なんでそんな事するの?”と疑問に思う事もしてしまいます。でもそれには原因があって「姉(門前一草)は母親からの愛情を貰ってるのに、何で私には愛情をくれないの!?」という想いがあります。その想いが積もりに積もって、醜い性格になったのだと思います。おどろおどろしい人生ですが、どこか悲しくて可愛そうですよね」
木村佳乃さん、谷村美月さんと共演されてのご感想をお願いします
■中越:「木村佳乃さんはキュートな方で、姉さんに出会えて良かったな~!とほんとに思います。それは佳乃さんがお芝居での自分の考えを全部をキチンと出す方で、監督にも全力でぶつかっていくし。すごいカッコイイんですよ。私の目標になりました。その憧れの目って、理沙が一草をみる目と重なる部分があると思います。美月ちゃんは、ちょっと不思議ちゃんで超可愛くて(笑)。合間の時間とか、ずーっと踊って歌ってました。でもお芝居になるとリアリティのある演技で、目を見ているとすごく伝わってくるんですよ。素敵な女優さんです」
鶴田監督から演技についてどんな要望がありましたか?
■中越:「理沙の内面をどのタイミングで見せるか?とか、一緒に事細かに決めていきました。「僕も考えてくるから、中越さんも考えてきてね」と、結構プレッシャーをかけられました」
どんなプレッシャーをかけられたのでしょうか?
■中越:「普段はほんとに物静かな方なんですよ。でも、言うときはスゴイです…。結構傷ついた事も言われました。「中越典子の芝居は、僕はあまり気に入っていない」とか、なので最大限の演技をしようと思いました!今までとは違う中越が見れます!キツく言うのは拍車をかけるためにワザとやっているのだと思います」
本作は美を求めるあまり醜くなる女性を描いていますが、中越さんが思う“女性美”とはどのようなものでしょうか?
■中越:「“心の美しさ”でしょうか。それが全てに反映されると思います。ちゃんと感謝が出来て、素直であって、そういうのが綺麗だと私は思いますね。女としてより人間としてかもしれませんが(笑)。でもそういう心構えじゃないですけど、人ってすぐに忘れて自惚れてしまうじゃないですか。そんな時は「醜いな自分は…」って思ってしまいますし、人をみていても思いますね」
最後に本作で中越さんが新たに得たものはありますか?
■中越:「ポスターに“美の崩壊は、女の最期”と書いてますが、美しいと醜いは二つで一つであって、それがいつどのようなタイミングで美に変わるのか、醜いに変わるのか全然分からなくて、人間って恐ろしいと感じました。
でも恐ろしいからこそ美しくて魅力的で「理沙は何が何でも演じきる!」 と決意しました。女優としてすごく刺激的で「難しい役柄でも挑戦しよう!」と思うキッカケを与えてくれた作品です」
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『おろち』
配給:東映
公開:2008年9月20日
劇場:新宿バルト9ほか全国にて公開
公式HP:http://www.orochi-movie.jp/
©2008「おろち」製作委員会









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