『ホノカアボーイ』岡田将生 インタビュー
“人の温かさ、人との出会いの大切さが心に沁みる作品”
出席者:岡田将生

大学を休学したレオは、見た者に最高の祝福をくれると言われる“月の虹【ムーンボー】”を探し求めて、3ヶ月前に振られた恋人と訪れたハワイ島ホノカアを再訪する。ホノカアの町に住み着き、映画館の映写技師として働き始めたレオは、ちょっと風変わりなホノカアの人々の優しさに触れる。特に映画館の名物スイーツ・マラサダを作っているいたずら好きのおばあさんビーは、レオにとって大きな存在となっていく。
ハワイ島に実在する町ホノカアを舞台に、人と人の出会いの大切さ、生きること、食べることの素晴らしさを改めて教えてくれる映画『ホノカアボーイ』。
主演のレオを演じたのは、『天然コケッコー』(‘07)、『ハルフウェイ』(’09)、テレビドラマ「太陽と海の教室」などで強い印象を残す岡田将生。ビーを演じる大女優・倍賞千恵子を相手に堂々とした演技を披露した注目の若手実力派俳優にお話を伺いました。
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レオをどう演じようと思いましたか?
■岡田将生(以下、岡田):「“人は人との出会いによって成長する”というのが、この作品のテーマだと思ったので、ホノカアの人たちから言われることを自分自身で素直に受け止めるようにしました。あまり演じているという意識はなかったかもしれません」
レオはご自身に似ていますか?
■岡田:「自然体で演じることが出来ましたが、全てが一緒ではありませんね。レオは優しい男の子なので、ちょっと柔らかい感じを出すようにしました」
ビーさんは不思議な存在ですが、どのようなイメージを持たれましたか?
■岡田:「最初は他人ですが、ちょっとずつ距離が縮まっていきます。でも近付き過ぎてもおかしい。どういう距離感を保てば良いのか分からなくて、ちょっと戸惑いましたが、レオはビーさんを親友として見ているんだと解釈しました」
でもビーさんは違いましたね
■岡田:「そうなんですよね。ビーさんには恋心が芽生えるんです。でもレオは鈍感で気が付かない。そこがまた面白いんです」
ビーさんを演じた倍賞千恵子さんは日本を代表する大女優ですが、共演は如何でしたか?
■岡田:「大女優ですよねぇ。なのに結構ズバズバ言っちゃいました…。やっちゃいましたね(笑)。僕でさえ足元がおぼつかない足場の悪い所があって、倍賞さんがそこを歩く時とか、“危ないから!”ってきつく言ってしまいました」
でもそれは優しさですよね。あともうお一方、映画館の女主人エデリを演じた松坂慶子さんも大女優です
■岡田:「倍賞さんも松坂さんも芝居を引っ張ってくれました。たまに演じていてリズム感がおかしくなってしまうことがあったのですが、そういう時は倍賞さんや松坂さんが引き戻してくれるんです。上手く言葉に出来ないのですが、お二方がレオを作ってくれた部分もたくさんありました」
リズムといえば、結構、長回しが多かったですよね
■岡田:「そうですね。多かったですね。カット数が少なかった分、あまりカメラを意識しないで済みました」
ビーさんが黄色いドレスを買って来て、レオにアピールするシーンも長回しでしたが、2人のズレが面白かったです
■岡田:「男性と女性とでは見方が違うシーンだと思います。もうちょっと別の芝居の仕方があったかもしれないと思っているのですが、僕も好きなシーンです」
ビーさんが作る美味しそうな料理の数々は、本作の見所のひとつですが、中でも一番美味しかった料理はなんですか?
■岡田:「ロールキャベツですね。特に思いが込められた料理だと思います。“食べることの喜び”はこの映画の重要な要素なので、料理には注目して欲しいですね」
見ている最中、お腹が減って困りました
■岡田:「そうですよね。だからこの作品を見る際には、ポップコーンが必需品になると思います」
映画に登場する、しないに関わらず、ハワイでの思い出の食べ物はなんですか?
■岡田:「肉ですね。撮影中はコンドミニアムに宿泊していたので、自炊していました。撮影が終わった後、スーパーに寄って肉を買って帰りました。帰宅後、まず洗濯機を回して、それから肉を焼いて食べる。食べ終わる頃に丁度、洗濯が終わる。そんな毎日でした。お陰で太ってしまいました(笑)」
そうですか?劇中では、体つきの変化はあまり気になりませんでしたが…
■岡田:「映像ではわからないのですが、写真だと凄いんですよ。バンッ!って感じです。自分では自覚が無くて、写真を見比べて“ヤバイ、やってしまった”と思いました」
舞台となるホノカアはハワイ島にある実在の町ですが、ロケはいかがでしたか?
■岡田:「時間の流れがゆっくりでした。撮影自体もゆったりすることがあって、一瞬撮影であることを忘れてしまいそうになるときもありました。周りのスタッフの方が一生懸命働いているのを見て、“あぁ、仕事だ”って(笑)。本当に良いところでした」
現地の方々との交流は?
■岡田:「ハワイの人たちは、すれ違う度に目を合わせて“アロハー”って挨拶をしてくれます。日本では絶対にないですよね。通りを横切る時も横断歩道でもないのに、車を停めて渡らせてくれました。1ヶ月ちょっとハワイに滞在してみて、日本人が見習うべき習慣がたくさんあると思いました」
出来上がった作品を見てのご感想は?
■岡田:「脚本を読んだ時や撮影中は、ゆったりとしたお話であまり起承転結がないと思っていたのですが、実際に完成した作品を見たらそうではなくて、ポップな感覚もあって、真田敦監督ならではの独特な作品だと思いました。あと、セリフのひとつひとつが、心に刻み込まれました」
本作もそうですが、『天然コケッコー』、『魔法遣いに大切なこと』、『ハルフウェイ』と、ちょっと頼りない役が多いですね
■岡田:「そうなんですよ。でもそろそろ頼りないイメージは打破したいですね(笑)新境地を開拓したいです」
俳優業の魅力は?
■岡田:「まずなんと言っても面白い。芝居をするとリアルに生きているって感じられるんです。最近は早く次の現場に入りたいなあって思います」
では最後にメッセージをお願い致します
■岡田:「人の温かさや人との出会いが大切だということを改めて感じさせてくれる作品です。是非、劇場でご覧になって下さい」
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『ホノカアボーイ』
配給:東宝
公開:2009年3月14日
劇場:全国東宝系にて
公式HP:http://www.honokaa-boy.jp/
©2009 フジテレビジョン/電通/ROBOT
<岡田将生 プロフィール>
1989年東京都出身。06年にCMデビュー後、ドラマ「生徒諸君!」(07/EX)、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」(07/CX)、「太陽と海の教室」(08/CX)等に出演し注目を集める。映画でも『アヒルと鴨のコインロッカー』(06)、『天然コケッコー』(07)、『魔法遣いに大切なこと』などに出演している。09年は『ホノカアボーイ』のほか、『ハルフウェイ』(2月公開)、『重力ピエロ』(5月公開)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(今秋)など出演作が相次ぐ。












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